インフルエンザ予防にはアルコール(エタノール)が有効?

インフルエンザは感染者の咳やくしゃみでの飛沫感染の他に、感染者が触った所に付いているインフルエンザウィルスに触れた手で顔や目を触ることでも感染します。感染の拡大を防ぐには自身の手を小まめにアルコールやエタノールで消毒する事も有効な手段と言えます。特に外では不特定多数の人が触っており、ウィルスが手についてしまう可能性は大きいです。効果的なアルコールやエタノールの使用方法を知っておきましょう。

アルコール消毒はインフルエンザに有効

まず、アルコールやエタノールによる消毒はインフルエンザに有効なのでしょうか?これはインフルエンザウィルスの構造をみると有効なのがよくわかります。インフルエンザはエンベローブという脂溶性の膜に覆われています。アルコールやエタノールは脂溶性の膜を変性させることができるため、簡単にウィルスが破壊できるようになり、感染力も弱まります。
石鹸を使って流水でしっかりと手洗いすることも、手についたウィルスを洗い流すという意味で効果的ですが、石鹸や流水がすぐに使えない電車やバスの中、つり革や手すりを触った後に消毒薬を手にさっと付け、なじませるだけでもかなりの効果を期待できます。
この脂溶性の膜を持つウィルスは他に、風疹ウィルス、日本脳炎ウィルスがあります。なので、インフルエンザ以外の予防にも役立ちます。

アルコール(エタノール)消毒の濃度はどのくらいが良い?

消毒薬として、アルコールやエタノールを使用する場合、重要なのが濃度です。というのも、濃度が薄いとその効果を発揮することができません。インフルエンザ予防のために使うのであれば60~95%の濃度が必要です。すぐにアルコールが蒸発してしまうと殺菌能力が期待できないという事で、ちょうどいいとされる濃度が70%です。
ですので、薬局などにある無水エタノールを原液で使わずに薄めることが必要ですし、濃すぎると手荒れの原因にもなります。逆に薄い場合ですが、市販の消毒薬自体が薄いということはありませんが濃度に関しての表記を確認し、自分で消毒薬を作る時に薄めすぎに注意する事や、実際に使う時に、濡れた手で使うこともアルコール濃度を薄めることに繋がりますので、乾燥した手に使うようにしましょう。

インフルエンザ予防には石鹸とアルコール消毒の両方がおすすめ

手がすぐに洗えない場合にはアルコールによる消毒のみでもインフルエンザ予防に効果的ですが、在宅時や手が洗える時は、できれば手洗いとアルコール消毒の両方をすることがお勧めです。その理由は、手にはインフルエンザ以外にも様々なウィルスや菌がついており、アルコールで死滅しないものもあります。
その中にはノロウィルスやロタウィルスがあり、発熱や嘔吐、下痢を引き起こすウィルスです。インフルエンザと同様、感染するのは避けたいですよね。そういったウィルスや菌に対しても予防するためにも手洗いは有効な手段です。
注意したいのは、手洗い後にアルコール消毒薬を使用する際、濡れた手につけても効果が半減します。しっかりと手を拭いてから消毒薬を手につけるようにしましょう。

まとめ

インフルエンザウィルスはアルコールに弱い性質があるので、すぐに手が洗えない外出時にとても便利なインフルエンザ予防対策になります。しかも、インフルエンザ以外にも風疹や日本脳炎など、他のウィルスに対しても効果的です。しかしながら、使用の際には濃度に注意しなければ、その効果を期待できなくなります。また、可能であれば石鹸を使った手洗いも同時に行うとアルコールに強いウィルスや菌に対しての予防も期待できます。